活動

『さあ、「知財英語」で話そう -Season 2-』 第2回

第2回:Web会議での挨拶とスモールトーク

第1回では、「知財英語コミュニケーション」の生い立ちについてご紹介しました。今回は、コミュニケーションを始めるときに欠かせない、挨拶とスモールトーク、そしてコロナ禍の今重要なWeb会議バージョンをご紹介します。

英語で仕事を始める前にまず大切なのは、挨拶とスモールトークです。アイスブレーキングと言っても良いでしょう。もちろん日本語で仕事をする場合にも大切なことですが、日本語で、ならば、「いつもお世話になっております」「暖かくなりましたねぇ」「どうぞよろしくお願いします」と言った決まり文句が考えなくても出てくるので苦労しませんよね。

これを英語で、となると、どうでしょうか?

「いつもお世話になっております」「暖かくなりましたねぇ」「どうぞよろしくお願いします」のうち、そのまま使えるのはせいぜい「暖かくなりましたねぇ」で、あとの二つは使えません。欧米には「いつもお世話になっております」とか「どうぞよろしくお願いします」という文化は無く、対応する英語が無いからです。

このブログで扱う「知財英語コミュニケーション」は、英語で、知財の仕事をするためのコミュニケーションですが、そこには異文化コミュニケーションの要素が必ず入ってきます。

「コミュニケーション」ですので、ウンチクはこのくらいにしてどんどん実践していきましょう。ということでまずは、海外の同僚や現地代理人とのWeb会議を想定したアイスブレーキングの例をご紹介します。

背景:

近々予定されている、米国特許商標庁の審査官とのオンライン面談について、打合せをするため、高橋さんと吉田さんは、米国の特許弁護士(現地代理人)であるSmithさんとHarrisさんとWeb会議をすることになりました。

Web会議での挨拶とスモールトーク例:

Smith:  Hello, can you hear me? 

Takahashi:  Yes, I can hear you.  Nice to see you, Mr. Smith and Ms. Harris.

Smith: Good to see you, Takahashi-san.

Takahashi: On the call with me, we have Yoshida-san, the inventor in the case, from Yokohama R&D Center.

Smith: Nice to meet you, Yoshida -san.  How are things in Japan?

Yoshida:   Things are going well.  We are adjusting to life under this pandemic.

Harris: Same here.  Yoshida-san, are you working from home?

Yoshida:  Basically, yes.  But when we need to run experiments, I need to go to the lab.

Harris:  I see.  Yes, these are definitely different times.

Takahashi:  Well, let’s get started.  Today, we are here to talk about what to discuss with the examiner in the telephone interview.  We’ve never had an opportunity to have an interview with the USPTO examiner, so could you tell us what to expect?

彼らはこの後、会議の本題に入っていくことになります。難しい表現はあまりないと思いますが、最後の高橋さんのセリフは、日本で英語を勉強した人(筆者も含め)には馴染みのない言い回しかもしれませんので、簡単に解説します。

①:Well, let’s get started. (では始めましょう。)

スモールトークの後本題に入るきっかけとする表現です。頻出フレーズですので覚えておくと便利です。

②:Today, we are here to talk about what to discuss with the examiner in the telephone interview. (今日は審査官との電話面談について相談したいと思います。)

We are here to… で、打合せの目的を確認しています。日本の会議では、冒頭で目的を確認し忘れることが多いですが、グローバルビジネスではとても重要なポイントです。

③:We’ve never had an opportunity to have an interview with the USPTO examiner, so could you tell us what to expect? (吉田さんも私も、USPTOの審査官との面談は初めてですので、どのように進められるか、ご説明いただけますでしょうか?)

「どのように進められるか、ご説明いただけますでしょうか?」という日本語を思い浮かべてしまうと“what to expect”は出てきづらいかもしれません。英語はsimple is best。何を言いたいのか、を頭で整理してできるだけシンプルな表現を見つけるのが、通じるコミュニケーションのコツです。

今回ご紹介した例は、使いまわししやすいと思います。皆さんの業務ですぐに活用できるよう、何度か声に出して読んでみてくださいね。

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